幻想に漂う

仕事帰りの車内にて、本を読んでいたときのこと。インスマウスの街に起こったことを酔っぱらいのじいさんから聞き出すことに成功して、しかしその時、睡魔に襲われてしまった。もう、目が閉じてしまいそうだ。そんな状況の中、せめてこのページだけでも読んでから寝よう。そう思って読み切って、しおりをはさもうとして気がついた。

あれ? 今読んだのとあきらかに文章が違ってるよ?

気付かないうちに眠ってしまっていたみたいだ。そうか、途中から全部夢だったんだね。

かくもクトゥルフは怖ろしい、という話でした。

ラヴクラフト全集 (1) (創元推理文庫 (523‐1))

ラヴクラフト全集 (1) (創元推理文庫 (523‐1))