想像力の問題

よく、ニセ科学批判などで、想像力の問題というのがあげられますが、ニセ科学とは違うのだけれど、ああこの人は想像力が著しく欠けている、そう感じる人と話をすることがこのところちょくちょくあります。

相手の言葉にとらわれて、脱線する。なぜこの人がここでこういうことをいったのか考えない。考えないのか、考えられないのかはわからないけれど、この特性があるために、比喩や喩えは使えない。使うと絶対話がおかしくなる。だから、今おこっている問題を理解していない場合など、その事象についての説明が通用しないとなるともうお手上げ気分になってしまう。

その人にとっては、こういうこともあるかも知れないという仮定は、ある、ということであるらしく、しかし、不可能ではないが可能性は低い場合は、可能と諒解されるらしく、だからいうことが非常に浅薄になってしまっていて、話が終わるころには徒労感でいっぱいになってしまうのです。

結論を出す必要のない世間話レベルでこれですから、仕事で話をしなければならない人はもっと大変だと思います。そして、実は私もこうした問題をひとごとではなく抱えているので、これを他山の石としたいと思います。

どうして、突然、山とか石とかなんですか? ええ、そういわれる危険を孕むので、慣用句さえ使えないのです。