そういうのはもう無理なのかな

私の学生時分に使っていた万年筆は、父の使っていたParker 45で、今も私が使っている時計は、父の仕事で使っていた鉄道時計です。どちらも私の手に渡った時点で十年以上たってるようなしろものでしたけれど、それでも問題なく使えて、昔のものは長く使えたんですね。修理しながら、ずっと使う。電化製品とかでは難しいと思うけれど、時計や文具なら、そういうのもありだと思うんです。けれど、今はそういうつくりにはなっていないと感じます。

なんでも廃棄して、なんでも新規購入して、その方が安いし、製造業は潤うし、だけども、昔はそんなじゃなかった。ものが高かったってのもあったんだろうけど、でもそれでもちゃんと回ってたのに、もうそれができないのはなんでなんだろうなあ。そうならないのはなんでなのかなあ。

私は、百年使えるものが欲しいです。なおしながら、手をかけながら、ずっと、ずっと使えるものが欲しいんです。